「肩肘張らない自然体エコ生活」 岡崎市M様
M様はご夫婦おふたり住まい。建築年数の違う2棟の建物のうち古い方の住宅を建て替え、ひとつのまとまった建物としてリニューアルされました。
「近所のお友達が2人もリファインさんでリフォームされて、とても評判がいいのよ。大工さんや職人さん、監督さんの言葉使いがていねいで、人柄がとてもいいって。わが家のリフォームも、ぜひリファインさんに頼もうって決めていたんです」とおっしゃる奥様に話を伺いました。
木の香りがする玄関を入り和風のリビングに座ると、どこからともなく爽やかな風が吹き抜けていきます。家の中にいるというより、空気のきれいな森の中にいるような気分になりました。「風通しがいい家にすることが一番の希望だったんですよ。エアコンは夏でもできるだけ使わないようにしたいし・・・」
山歩きと畑仕事が大好き、というM様ご夫妻は、以前からずっとエコロジカルな暮らしを実践していらっしゃいます。野菜づくりには手作りの腐葉土を使い、お米の研ぎ汁は水撒きに利用するというようなことを「エコ」が叫ばれるようになるよりもずっと前から続けていらっしゃるとか。「エコを無理に実行しているんじゃないんですよ。色々な事を少しずつ心がけているだけなの」
今回のリフォームでも、M様のエコ精神が活かされています。例えば、畳は以前から使っていた物を表替えした物。2階のガラス戸も再利用しています。
丈の短いカーテンは、視線を遮るために閉めた時でも自然の風が取り込めるようにという、M様のアイディアです。
また、自然素材を多く使っていることも大きな特徴となっています。
○構造壁は土壁造り。竹を編んで藁の入った土を塗るという、現在では珍しくなってしまった工法ですが、「自然な素材に囲まれて暮らしたい」と願うM様にとっては不可欠な要素でした。
○床材は無垢のフローリング。竹のフローリングは夏は冷たく冬は暖かい肌ざわりなので、素足で歩くととても気持ちがいいそうです。他にもナラのフローリングを使用している部屋もあります。
○土間は洗い出しという日本の伝統的な左官工法で仕上げられています。小さな丸い天然石が不揃いに浮き立っていて、あたたかくやさしいイメージの土間に懐かしさを感じ、おばあちゃんの家に遊びに行った時の事を思い出しました。
○壁や天井には杉の無垢板。腰壁に節入りの杉板を使用したリビングの天井には無節の杉板を合わせてあり、同じ杉でも色々な表情があることがわかります。柱の檜や梁の松とも相性がよいので、部屋全体が落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
○塗り壁の部分は珪藻土を使用しました。調湿効果のあるエコ素材で、色も風合いもM様のお好みとぴったり。室内の居心地のよさは珪藻土の効果もあるようです。
○手で触れることの多い建具には木目の風合いが美しい無垢材を使用しました。引戸を開けたり閉めたりするたびに、心が和む気がします。
建て替えによって敷地に余裕ができ、自宅の庭でも野菜作りができるようになったM様。
「まずは畑の土づくりをして、いろいろな野菜を育てる予定なの。雨水タンクをまず1台付けたんだけど、畑の水撒きに足らないようならもっと増設しないといけないわね」
と、早速新しいエコ生活のアイディアが生まれているようです。
肩に力の入らない、自然体のエコ生活を送っていらっしゃるM様ご夫妻。リフォームにもそのライフスタイルが反映され、ご夫妻の人柄そのものの「和みの住まい」が誕生しました。