「歯科医院の診療室が広々LDKに」 岡崎市S様のリノベーション事例
受け継いだ「お宝」を玄関にディスプレイ
玄関ドアを開けると、目に飛び込んでくるのは大きな「扉」。孔雀や雀、蝶や花などをかたどった「螺鈿( らでん) 細工」が施されたタンスの扉が壁に埋め込んであります。「両親から受け継いだ布団タンスが奥にしまい込んであったの。大きすぎて使いにくいから困っていたんだけれど、扉だけ残してインテリアに活かそうということになりました。」
奥様の「お宝」が表舞台に立ち、存在感のある美術品として返り咲きました。
お子さんお孫さんが集まる空間
S様ご夫妻のお住まいは、38年前に歯科医院の診療室兼自宅として建てられました。
その後歯科医院を別の土地に移転され、医院部分が空き部屋になっていました。
子供さんとお孫さんが集まると、総勢13人。「みんな揃って食事ができるように、広い空間を作りたい。空き部屋のスペースを有効に使いたい」というご希望で、リフォームの計画が始まりました。
診療室と待合室、受付などのスペースをLDKにリフォームすればかなり広い空間が得られますが、敷地の形に合わせて設計されたS様邸は、不定形の間取り。キッチンやダイニングテーブル、ソファなどをどのように配置するか、ご自身でもプランされたS様。「難しかったけれども、限られたスペースの中で3つのコーナーの配置を考えるのは、なかなか楽しかったですよ」。毎日のお二人の暮らしと大勢集まった時の暮らし、2通りの場面を想定したレイアウトのLDKが出来上がりました。
ワインと料理でおもてなし
お料理好きのご主人が腕を揮うキッチンはアイランド型。ダイニングはもう1つテーブルを持ち込めるほどゆとりのある広さを確保できました。また、課題だった待合室の変形コーナーは大きな窓のあるリビングスペースになりました。他のスペースとは少しだけ趣きが変わり、落ち着いた寛ぎ空間に仕上がっています。3面に窓のある、とても明るいLDKは、以前歯医者さんの医療機器が並んでいたとは思えないアットホームな雰囲気。広々とした部屋は、お孫さんにも大好評だそうです。
「ワインは奥が深くて、とても面白いですよ。自分が選んだワインに合う料理を作るのも、また楽しいんです」とご主人。「いつもは運転手役に回ってお酒を飲まない女性陣を労って、毎年ひな祭りには、娘やお嫁さんにワインを楽しんでもらうの。今年もとっても喜んでくれたのよ」と奥様もうれしそう。
仕事や家事の忙しさが一段落し、時間にゆとりができたとおっしゃるS様夫妻。生まれ変わった素敵な住まいで、毎日の暮らしを楽しんでいらっしゃいます。
庭に面した大きな窓が明るさと広がりを創ります。 水まわりを広く快適にリフォームしました。 奥様の書斎コーナーを設けました。